悪性リンパ腫  エルビー 10歳

2007年6月、初めてエルビーに会ったのは、彼女が生後まだ僅か8週間の時でした。動物レスキューで彼女を見た瞬間、心を動かされました。彼女は兄妹犬と遊びまわっているいたずらで、無邪気なバイタリティー溢れるワンコでした。

私たちは彼女が走り回ったり、跳びあがったり、皆に投げられたおもちゃを全て1人で横取りする姿を見ていました。施設のオーナーは私たちが「その小さないたずらっ子」を選んだ時、気が狂っているのではないかと思ったようで、もし気が変わったらいつでも犬を返してくれて構わない、と言いました。勿論そんなことはしませんでした。
こうして私たちはこの特別な子との素敵な愛情物語をスタートさせました。

この子はチワワとミニチュアピンシャーのミックスだと言われましたが、60ポンドくらい(約27kg)になった時、多分他の種類も混じっているだろうなと思いました。エルビー自身は自分が大型犬であることに気づいていなく、小柄な子が着るような超可愛いTシャツやコスチュームを身にまとって歩き廻っていました。彼女は眠る時はいつも大好きな紫色のフワフワ毛布を手離しませんでした。

彼女は本当に優しくて落ち着きのある良い子になって、只々食べることとお尻をかいて貰うことが好きでした。そんな中2014年8月に、彼女が悪性リンパ腫と診断された時、私たちがどれ程ショックを受けたか想像出来ると思います。私たちは彼女に全愛情を注いで来ました。彼女を長生きさせる為ならば何でもしてあげたい気持ちと、その反面化学療法の副作用で彼女を苦しめさせたくない気持ちがあり、辛い日々との戦いでした。私たちの願いは、その時が来る迄彼女がずっとハッピーで快適に過ごすと言う、ただそれだけでした。

同僚からドクターヨザの話しを聞いて、エルビーを先生の所に連れて行き治療を受けさせることにしました。
獣医師が(多分私たちの辛い思いを考えてのことだと思いますが)、私たちに本当のことを言わなかったので、彼女が余命半年とは全く知りませんでした。私たちはその年の9月から週2回、ドクターヨザの所に通うことにしました。エルビーは食べては日向ぼっこをし、又食べて、又身体を休めてを繰り返しました。

数ヶ月が1年になり、又更に1年が経過しました。ドクターヨザの治療回数を減らしました。彼女に悪い兆候は見られませんでした。悪性リンパ腫がその後どうなったか、私たちは確かめませんでした。私たちは只々彼女が幸せであれば、それで充分と思ってました。

2017年5月、悪性リンパ腫の診断があって2年半以上の歳月が流れた時でした。エルビーは怪我をしたのです。多分我が家の他の犬と遊んでいた時だったと思います。彼女の体重はめっきり減り、痛みがあるのがよくわかりました。私たちはドクターヨザの治療回数を増やして、隔週診てもらうことにしました。嬉しいことに彼女は回復し、又食べられるようになりました。

その年の9月、エルビーのエネルギーや食欲が低下して来たことに気付きました。私たちと一緒にいる時間もそう長くはないだろうと思いました。ドクターヨザの治療回数を増やしてもらい、更に遠隔治療も受けました。彼女の疲労感は私たちにも伝わりました。私たちの綺麗で、可愛くて、奇跡の娘と言われた愛すべきエルビーは、2017年11月12日、穏やかに虹の橋を渡って行きました。

ドクターヨザは私たちにこの奇跡の3年間を下さり、そのおかげで私たち大事な愛しい娘の命が延びました。
先生とノリコさんが私たち家族にして下さった細やかな気配りと優しい愛情は一生忘れません。
本当に感謝しております。

バボーザファミリー