癌 ミックス ♀ エミー 推定13歳

愛犬エミーとの出会いから13年。お互いに年齢を重ね、彼女はいつしか私より年上になっていました。昨年11月に突然の癌の可能性の宣告を3人の獣医師から受け困惑と涙の日々を送った後、Dr. Yozaの治療を受ける決心をし現在に至っています。

最初は週3日、今は週1日に通院日数は減りましたが、それはエミーのあまりにも早い回復が凄く、ドクターの治療とエミーの生命力の強さに感謝の日々です。

今、考えますとあれは偶然の出会いであったのか?と疑問を感じるほどの出会いでした。折れてしまうかと思うほど細い足を引きずりながら足元をふらつかせ我が家の前の道を歩く姿は衝撃的でした。そして、目と目が会った瞬間、「助けて!」という声が聞こえたかのように、全身の毛がボロボロになった犬に釘付けになりました。見捨てる事もできず、思いあぐねた結果「ハワイ動物愛護協会」なら何とかしてくれるのではと思いつき、連れて行ったのですが「後日、殺処分される可能性大」と聞きまたまた困惑。当時、我が家では3歳になる愛犬(雄)バナードがいたのですが、そこは意を決し1日がかりで家族を説得し彼女は我が家の二匹目の愛犬となりました。

従順かつ人懐っこい性格のエミーはすぐ家族に溶け込みバナードにも徐々になれ10年が過ぎた頃、バナードの突然の死でエミーは相方を失うことになりました。

その後のエミーは、バナードといつも散歩をし遊んでいた頃の彼女から一変し、ひきこもりがちなオタク犬に変貌。半年間、うつ状態が続き食事も水もとろうとせず私が無理やり食べ物や水を口に入れる日々が続きました。

そして、ある日突然、自力で体を動かすことができなくなってしまったのです。目は赤く充血し 口から舌も飛び出してしまって 息をしているのかさえも分からずだったので意を決して救急へ連れて行きました。2日後、病院での検査の結果「癌の可能性」ありと宣告をうけ、高齢のため開腹手術は無理とも言われました。医師からは、病院での安楽死を薦められました。

そして熟考を重ねた結果、自宅での死を選びました。点滴と薬漬けのエミーを見ることにも耐えられませんでした。帰宅後、検査結果や医師の宣告に納得がいかず2日前にくらべ多少元気になったエミーを見ながら十年前にであったあの日の目と同じ「助けて!」のサインが、頭から離れませんでした。エミーをみながら出した結論は、「Dr. Yoza」でした。このまま苦しみながら終わらせることは出来ない!と、「親」としては背水の陣の選択でした。

治療の初期は、弱弱しくヨロヨロと歩いていたものの、次第に3週目ぐらいから普通に歩行するようになり、毛並みにもツヤが出始め、目に生きる力強さをうかがわせる明るさが戻ってきました。食欲が回復し、お腹がパンパンにふくれるほど食べ、排泄物も比例して毎回大盛りクラス。クリニックで出会う他のワンちゃんとのふれあいが嬉しいのか他への興味が以前にもまして強くなり、うつは一体どこへ行ったのか、あの苦しい日々は一体なんだったのかと、驚くばかりです。

あれから10ヶ月が経ち、良く食べ、良く寝る、散歩好きな「元気な老女犬」へと変身。そして、今は、気を許すことなく、体と精神のバランスを保つための目的で、「予防治療」に通っています。心と体のバランスの均衡は、人間と同様ペットも同じであり、これは大きな病気予防にもなると、ドクターから言われた事でした。

ストレスが原因での病気は人間だけではない!ペットもありき、と目からウロコでした。Dr. Yozaとスタッフ、そして通院する度に出会う多くの患者犬やその飼い主さん達との交流に感謝の日々を送る毎日です。

千恵子・R