癌(血管肉腫) ジャーマンシェパード ♀ トリニティ 9歳

トリニティーの話

私はジャーマンシェパードのトリニティー。今年の3月、ママが私の顔のサイドにできたこぶをみつけて、獣医師のドクターフジオカから摘出するように言われました。手術の用意をしていた時、看護師の一人が私の舌に傷らしきものがあるのを見つけました。ドクターフジオカはママを呼んで、顔のこぶを摘出すると同時に舌にできているものも摘出すると伝えました。ところが、摘出した顔のこぶは良性で、舌にできていたものは血管肉腫だと分かりました。血管肉腫は身体の血液を通して、肝臓、脾臓、肺、心臓と言った血液と関係のある器官に広まる癌です。ドクターフジオカは血管肉腫は非常に悪性の癌で、犬は診断から数週間で命を落とすとママに伝えました。

ママとおばチャマはこの癌について徹底的に調べ、私の食事を変え(美味しいわよ)、免疫力を高めるサプリメントとネオプラセネと呼ばれるとても強い薬草を私に飲ませました。しかしそれを飲むと吐き気がしました。嬉しいことに多種の超音波やレントゲン検査の結果私の他の器官には異常はありませんでした。ママとおばチャマは数週間看病し、それが数ヶ月続き、彼女たちは私がこの癌と闘える、と希望と自信をもちました。ところが8月なって、ママは私の背中、ちょうど脊髄の真上に大きなこぶを見つけたのです。私は再度、バイオプシーと言う生体検査を受けて、それが癌だと分かりました。でも、お医者さんたちはそれがどんな種類のものかは分かりませんでした。

ママとおばチャマの思いがどんなだったか皆さん想像できるかと思います。良かった点は、ドクターがこのこぶを摘出する前に、肺のレントゲン検査と他の器官の超音波検査をしたところ、全ての器官が正常だったことです。私には一縷の望みができました。

手術の前日、ママとおばチャマは私をドクターヨザの所に連れて行きました。ママとおばチャマの狙いは私が手術に耐え、その後の回復が早くなることが目的で、だから前日の治療に私を連れて行ったのだと思います。私は翌日摘出手術を受け、成功しました。ドクターは悪い所は全て取り除きたいと拡大手術をし、私の皮膚に大きなダイア型のメスを入れました。背中を約8インチ(約20センチ)も縫われました。私はドクターがママやおばチャマに、私が手術に良く耐えてくれて嬉しかった、と話しているのを耳にしました。翌日ママとおばチャマは私を迎えに来て、病院からその足でドクターヨザの所に再び行きました。それは私の術後の回復に役立つ治療でした。ママとおばチャマは、私がいかに速く回復し(腫瘍摘出時の縫合の回復)、いかに私の顔色が良いか(手術による後遺症の心配や体調の回復の早さ)、まだ信じられないようです。

私たちはこぶ摘出後の検査結果を待っていました。長い週末でした。ドクターがやっと火曜日にママとおばチャマに電話をしてきて、不思議そうに検査の結果を「癌は見つからなかった。」事を伝えたようです。私達の驚きと興奮は想像できますよね。

私は今でもドクターヨザの所に隔週行き、私の身体が悪いものを寄せつけないように、身体の中のめぐりを良くしてなんのつまりもないようにしています。オフィスに出入りする人たちは皆さん一様に私を気づかってくれるし、可愛がってくれるので、私もヨザ先生のところに行くのが大好きです。これからもよろしくね。

ドクターヨザ、典子さん、ありがとう。

トリニティ ウォング , キャロルママ & ジェイミーおばチャマより