拘束型心筋症・大動脈血栓塞栓症・肺水腫・低体温

拘束型心筋症・大動脈血栓塞栓症
肺水腫・低体温 

猫/Mix・7歳・フク・♂


私の愛猫、フクが拘束型心筋症を発症したのは今年1月14日、それは突然にやってきたことで、私が5時間ほど外出している時に、一人で激痛に耐えていたようです。
帰宅した時にいつも寝ている場所に姿が見えず部屋の片隅にうずくまっており、いつもと違う様子に嫌な予感がし抱き上げると雄叫びのような鳴き声をあげました。フクの後ろ足は、その時点で麻痺をしており瞳孔は開いて、とてもしんどそうな様子だったので、すぐにかかりつけ医の病院へ連れて行きました。


診察の結果の病名は拘束型心筋症。そして大動脈血栓塞栓症、肺水腫も併発しており、しかも体温は32℃にまで低下していてかなり危険な状態。「2,3日が山です。」と言われそのまま入院となりました。
それから1週間。山と言われていた最初の2,3日は一進一退の状態で心臓や肺のモヤモヤもなかなか取れず、「次にまた血栓が出来たら覚悟してください。」と言われました。血尿も出て目はうつろ、後ろ足は血がほとんど通っておらず肉球も冷たく紫色になっていて「このままでは壊死することもありえるし、最悪断脚の可能性もある。」と言われていました。
そんな時、知り合いに紹介して頂いたのがヨザさんでした。入院3日目位から毎日ハワイから遠隔ヒーリングをして頂いたのですが、後ろ足の脈がとれるようになって肉球に血が通うようになり、肺の水も抜け、体温も戻ってきて…と、フクの状態が日に日に少しずつよくなっていったのです。


フクが発症したこの心筋症と言う病気は、治ることが無い不治の病で予後も悪いと言われています。特に大動脈血栓塞栓症や肺水腫、低体温も併発して運び込まれたフクは、状態としてはかなり悪く生き延びることはかなりレアなケース。ほとんどの場合(8,9割位)は、そのまま亡くなってしまうことが多いそう。今だから言えるのですが、本当に奇跡的に命を長らえることが出来たのです。もちろんかかりつけのドクターの寝る間を惜しんでの献身的な治療あったこそなのですが、あまりにも奇跡的な命拾いだったことはかかりつけ医も認めるほど。これはヨザさんの遠隔治療の効果のおかげだと私は思っています。


とはいえ、1週間後に退院した時は、命はとりとめたものの、食欲が全く無くて食事も水も取れない状態。後ろ足の肉球には血は通ってはいましたが両足の神経は麻痺したまま。歩くことは出来ません。でも、自宅に連れ戻って強制給仕をしながら介護し、毎朝晩と病院へ通う日々が2週間ほど続きました。
その間もヨザさんとノリコさんにはいろいろと気にかけて頂き、遠隔ヒーリングを行って頂いておりました。そのお陰あって状況は少しずつ好転。食欲も回復し後ろ足も引きずりながらも動けるようになり、病院通いも毎朝晩2回だったのが3日に1回になり、1週間に1回になり、3週間に1回になり…と間隔を空けられるようになりました。そして退院後3か月位経った頃からは、ようやく後ろ足も普通に動かせるようになり、猫らしく少し高いところへも飛び乗れるようになりました。


1、2割しか助からない生死の境を幸運の方に滑り込み、最悪断脚と言われた後ろ足も一見すると健常猫と変わらない状態にまで回復。現在は、落ち着いて過ごせている状態です。でも現実的にはいつまた発作が起きるかも知れずとにかく血栓が出来ないよう、肺や心臓に水が溜まらないよう、体調を見ながら薬でコントロールしながら日々過ごしています。これから先、どうなっていくのかは正直分かりませんがヨザさんの力も時々貸していただきながら出来るだけ長く、健やかに、穏やかに共に暮らしていけるよう願っております。


野尻和代 (日本在住)