#問題行動 


問題行動 (引きこもり・嚙みつき・トイレの問題などなど・・・)

ビーグル、ラブラドール、柴犬のミックス 
じゃっちゃん 7歳 ♂

元野犬で遺棄2回というすさまじい人生を送ってきたじゃっちゃん。私の家族になったのは5歳の時。

人間は怖いし、野生の世界にないもので埋め尽くされた人間の世界にはビクビクしちゃうものばかり。

我が家に来て部屋のすみっこにばかりいることも多く、男の人が怖いのか父に吠え、たまに噛み、攻撃的な一面を見せることがありました。

行動には必ず理由があるので、行動の矯正から入るのではなくなぜそうするのか、アニマルコミュニケーターさんにも手伝ってもらって探ってみました。

 

野犬狩りや捕まったあと経験したことでの人間への不信感や恐怖心。生きるか死ぬかの体験だったようで、そのあとは自由のない暮らしに苦しんでいたことがわかりました。また、自分が生まれ育った田舎とは違う都会暮らしにも緊張の理由がありました。

 

基本放し飼いで家の中は自由にどこにでも行き来できますがじゃっちゃんは自分のテリトリーである3階で過ごすことが95%、食事の時だけリビングがある2階へ。これも私と一緒だと降りますが一人では無理。食事が終わるとまたすぐ3階へ上がってしまいます。外出はというと、人がいなくなる真夜中にだけ出てくれるのですが、意を決して玄関を出るまでに1時間近くかかり、せっかく公園に行ってもほんの数分でトイレをするだけで帰ってきてしまいます。

 

うちに来て幸せそうではありますが、もっとのびのび暮らしてほしい!トイレはせめて1日2回、お散歩も一緒にもっとしたい!こんな豆腐のようなメンタルでは弱ってしまう。条件反射のように何か些細な音や物事があるたびにビビってしまう状況が続くときっと被弊してしまう…。

 

まずはじゃっちゃんのマインドを穏やかにすることが全てのスタート地点だと考えドクター・ヨザのトリートメントを受けました。PTSD治療や保護犬もよくトリートメントしていると聞き、試してみることに。

 

この治療についてもアニマルコミュニケーターさんを経由して聞いてみたところ、

本人曰く「身体から力が抜けて、ふわーってなって大きな温かいものに包まれて、とても気持ちがいいよ」だそうです。

また、トリートメントの受け方として「あぁ、力を抜いておけばいいのかとわかったけど、最初はビクっとした」と言っており、今では力を抜くということを覚えて全身をドクターにゆだねています。

野生の感覚だと素早く動けないと危険という考えがあるので日頃から常に緊張状態だったのだと知りました。確かに体がすごく硬いのが不思議でしたがそのせいだったのかもしれません。

 

トリートメントを受けてまず起きた変化はビクビクっとビビる回数がかなり減り、リラックスしているのがわかる状態が2回目の治療で垣間見え、1週間たつころには父に吠える回数が減り、噛みつきが止みました。2ヶ月経った今はもう唸ることもほぼなく噛みつきは一切なく、なんならベッドで一緒に横になる時もあり、断りをいれてからですが、じゃっちゃんに触れることも手からおやつをあげることも簡単にできるようになりました。

急激な変化に家族一同びっくり!

大したことではビビらない、余裕のある態度は1ヶ月ほどでみられ、2階のソファで一緒に寛ぐ時間が増えたり、ご飯の時間に1人で2階に降りることも。自分から母や父に積極的にコミュニケーションをとりにいくことも増えました。問題のトイレはまだ夜の時間帯だけで昼行くのがこれからの課題ですが、1時間もかけずして出て行くことが可能になりました!

 

心の問題は人間も同じですがなかなかに難しいはず…が、こんな短期間で回復している姿を見ていると希望が湧いてきました。

じゃっちゃんが心地良く生きてくれるようにトリートメントを続けていこうと思います。ヨザ先生これからもよろしくお願いします♪

「ヨザ先生〜またあのあったかくて気持ちいいやつしてね」とじゃっちゃんも言ってるので。

 

問題行動やちょっと精神病あるのかな?と思われる子を抱えてる人も試してほしいです。ドッグトレーナーさんで行動矯正を試みたり、内臓を傷めるかもしれない薬によるトラウマ治療よりずっと本人にストレスや負荷をかけません!ぜひ本人の身になって、目線にたって選択してあげてください。

目が変わり、顔が変わり、穏やかな体の動きになり日々変化に驚くと思います。この衝撃をあなたにも味わってほしいです。



川見安美